Mojo Hand は、今年10周年を迎えましたが、
同じく、ツアーで全国をまわって唄うようになって10年を迎えた
やなぎさんのライブが終了いたしました。
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まずは、Mojo HandマスターのSEIJIと、相棒のGAZYライブ。
今回GAZYは、バンジョーで登場。
オーティス・レディングや、先日亡くなられ柳ジョージさんの歌など、
ググッと聴かせてくれました。
「朝まで唄おう Oh!My Friend」では、舘ひろし、岩城晃一、クールスバージョンとあるそうです。
何のことか知り合い方は、ライブに足をお運び下さい。
一緒に苦笑いしましょう。
「自由への扉」は、個人的に好きなオリジナル曲です。
目の前がパーッと開けていく感覚になりますよー。
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続きまして、やなぎさん登場です!
3年ぶりのNew アルバム『また歩き出そうとしている』発売ツアーです。
このアルバムの内容は勿論ですが、ジャケットが素敵なんです。
下を向いてばかりの日々、
下を向いてはっと気がつくと、下には大地を踏みしめている2本の足。
この2本の足は、どうしたって歩いてしまう。
歩き出せる、前に進める、後ろに行く事だって出来る。
枯葉を踏む音、石を蹴る感覚。
そう、自由なんですよね。
そして、裏面のジャケット写真は、震災後の瓦礫だらけの街・・・・・
力強く、男くさい歌で歌い上げたかと思えば、風に吹かれているような、優しいメロディーで語りかけてくれたりと、やなぎさんの世界は、強さと優しさの両面が見える。そんなライブなのです。
英訳が分からない中学生の頃に聴いていた洋楽は、
歌詞の意味が分からないのに、何故か旅の歌が多かったそうで、
何か感じたんでしょうかねー、とMCで仰っていました。
本当によく分かります!
音楽全体から出ている〝何か〟を感じるんでしょうね。子どもの頃は特に。
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「ウイスキーリバー」 「なまけもの」 「昨日の夜に」など、
素敵な曲をたくさん披露してくれました。
「ミー&ボビー・マギー」 「ミスター・ボージャングル」 「ウェイト」など、
やなぎさんの和訳によるカバー曲も素敵でしたよ。
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新曲も演奏してくれました。
「頑張ろう」
岩手県在住のやなぎさんは、震災の話は多くを語らなかったのですが、
きっと、この歌を聴いて全て分かって欲しいということだったのだと思います。
震災の後、沿岸部にいた友人に言った〝頑張ろう〟という言葉と、
今現在、巷に溢れている〝頑張ろう〟という言葉の、
こんなにも違う意味、違う響き。
〝頑張ろう〟という言葉は、人と場所を選ぶものだと。。。。
頑張ろう 頑張ろう 頑張ろうと
差し出す 汚れ一つ無い 傷一つ無い手のひら
頑張ろう 頑張ろう 頑張ろうと
差し出す 汚れ一つ無い 傷一つ無い手のひら
応援してほしければ もっと走れと 背中を押される
頑張ろうという言葉
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この歌は、被災した人達が見た、支援と言う名の矛盾を唄った歌。
この歌は、ちょっと聴いていて辛かったです。
それは、自分自身の心に、チクチクと刺さるものを感じるから。
直接的に被災していない側の人間と、
被災してしまった側の人間との、
埋められない溝のようなものを感じるのです。
この溝は、埋めることは出来ないのかもしれない。
分かってもらおうと思わない側と、
分かったつもりでいる側の溝は、深い。
夏に福島に行ったときに感じた〝怒り〟と同じものを感じました。
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新曲「頑張ろう」はアルバムには未収録なので、
是非ともライブに足を運んでいただいて聴いて欲しいです。
逃げずにしっかり聴いて欲しい。
正直に言葉に出して、歌にしてくれたやなぎさんに感謝しています。
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打ち上げでは、やなぎさんが車に積んでいた楽器を出してきてくれまして、
大演奏会となりました!
バンジョー、ドブロとボトルネックでブルースを、
オートハープという楽器初めて見ました。
ギターのような、ピアノのような、ハープのような(笑)
楽しいひと時でしたー!
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やなぎさん、
SEIJI&GAZYのお2人、
来ていただきました皆さま、
本当にありがとう御座いました。