先日、友人たちと 「 忘年会だーッ!」 ということで、
札幌駅近くにあります、和洋居酒屋 燔(ばん)さんにお邪魔してきました。
お店は、築100年以上たっているらしく、
文化財建造物に指定されているのが頷けるような、
今風に言えば「レトロ」なんでしょうが、
そんな言葉が安っぽく感じるほどの、
静かな歴史を感じさせる建物でした。
勿論、お料理もこれでもかーーッ!っというくらいの量と、
新鮮な魚介類、細やかな心遣いを感じる品々に、
「美味しい!」「すごいッ!」と、連呼しまくってまいりました。
歴史を感じる建物は、何故だか心落ち着くというか、
時間の流れが、とてもゆっくりしている錯覚になるなぁ〜・・・・
な〜んておセンチになりながら、焼酎のボトルはもう空っぽなのに、
瓶を逆さまにして滴を搾り出しながら、「お!空いたぞーッ!」なんて言って・・・・
ま、そんな私のどーでもいい酒飲み話は置いといて、
その時フッと思い出したのが、、、、、
今年の夏。
Mojo Handのご近所さんにありました、恵庭市では老舗で有名な理容院が、
建物の老朽化と、ご主人もご高齢ということで、取り壊されておりました。
その理容院の建物は、とても歴史を感じる良い意味での「あじ」がありまして、
その建物を見ながら、ゆっくりとした気持ちを取り戻したりしていたのです。
その建物が、重機で簡単に壊されている姿を見ていて、
なんだか哀しさと寂しさで我慢出来なくなりまして、
勇気を出して、ご主人に連絡を取らせていただいて、
一つでも歴史を残しておきたいと、解体直前に譲り受けたのがコレ。
正式名称は何て言うんでしょうかねー?
床屋さんの店頭には必ずある 「 ぐるぐる 」。
今、この洒落たフォルムや、朽ちた感を出せと言われても、
なかなか出そうと思って出せるものではないですね。
ご主人と一緒に、軽く半世紀は働いてきたであろう 「 ぐるぐる 」 。
簡単に産業廃棄物になってしまうなんて、哀しすぎます。
激動の昭和を乗り越えて、様々な人たちや社会の流れを
静かに見守ってきたであろうモノ達が、
一つまた一つと姿を消していくのはとても寂しいものです。
歴史を途絶えさせずに、
微力ながらも、受け継いでいけたのが嬉しいな。