店を始めて10年強、
出演者の方たちが女性のみというライブは、
今回が初めて!
記念すべき、レディース・ナイトとなりました。
しかも、初めてに相応しく、どちらも美人さんときたもんです!
興奮冷めやらぬ夜となったわけです。ハイ。
.
.
まずは、十勝は音更町出身、東京在住の流(ながれ)さん。
Mojo Handでのライブは、今回で2回目。
前回お会いした時も思ったのですが、
こんなに背筋がピンッとしていて、まっすぐ人の目を見て話をして、
迷うことのなく、自分の言葉を真摯に伝えようとしている姿を見て、
こんな素敵な人は、なかなかいないな~と、ポーっとしちゃった。
そんな、「凛とした」という言葉がピッタリな流さん。
昨年末に発売されましたアルバム 『 ごほうびのようなもの 』 をひっさげ、
「10,000人に会いに行く」と題して、
全国を唄いながら旅をし、
生で自分の歌を聴いてもらい、CDをちゃんと手渡しでもらってもらいたいという
目標を持ったツアーを続行中で御座います。
.
ホームページを見てみると、6/5現在、1,326人ってなってますねー。
どんどんライブをして、どんどん色んな方達と出会って、
どんどん流さんの音楽を広めていってほしいなー。
今回のライブでも、ステキな歌をたくさん聴かせてくれました。
.
松井秀樹選手が大好きで作ったという「55」。
この幸せを忘れるくらいなら、
いつだって 辞める覚悟 出来ている
ステキな歌。
こんなに力強く、前向きに歌い上げてくれているのに、
なぜか涙が出るんですよ。
不思議。
人って、応援されたり、励まされたり、前向きな言葉のシャワーを浴びると、
涙が出るのかなー・・・・・私だけか?
.
お客さま全員が、ピタッと止まってしまって微動だにしなくなった「イマジン」。
太陽のようにまぶしくて、大地のように力強い歌「つぼみ」も名曲です。
.
心から感動しました。
.
.
.
.
そして、Mojo Hand初めましてで御座います、
鈴木亜紀さんが、マスターの帽子をうっかりちゃっかり被って登場です。
静岡県焼津市出身の亜紀さん。
お父様が深川市出身ということで、半分は道産子ね♪
「ベンチに座る。ハムカツサンドを食べる。
あ~カツなんて パン粉で揚げたものを またパンではさむなんて~」って!
.
一瞬で亜紀さん大好きになりました。凄い歌詞だ!(笑)
ハスキーだけど高音で、のびのある歌声。
「クラゲの二人」 「Blue Black」 「TAXI」など、亜紀さん独特の世界が広がります。
何せ、ピアノも素晴らしかったです。
リズムが独特で食い入るように見入ってしまう。
何でだろう?と、ずっと不思議に思っていたら、
亜紀さん、フラメンコの歌も演られているそうで、
なるほどー!!と合点したわけです。
「ブレリアお七」のフラメンコのリズムが素晴らしくて食い入ってしまいました。
女の歌コーナーなるものもありました!
2曲でした。(笑)
.
亜紀さんのライブは、ライブのようでライブでない気がしました。
それは、まるで映画を観ているかのような錯覚におちいるからです。
その映画も、フランス映画。
フランス映画のリズミカルさ、コミカルさ、シュールさ、セクシーさ、
全てを感じさせてくれるライブ。
.
映像が浮かぶライブってなかなか無いのですが、
亜紀さんのライブには、映像の動きと、色と、匂いまでも感じる。
素晴らしかったです。
そして、亜紀さんはライブ中に、自分は情けない歌か、情けない人の歌しか
唄っていない気がするとおっしゃっていました。
女の、何ともつかない気持ちを歌いたいと。
.
その言葉の通り、歌詞の内容も、女性特有の微妙な心のひだの揺れや、
「生きるも 死ぬも 同じこと」と歌い上げるくらいの
どうしようもないくらいの情熱、女の性、
誰もが心にもっている裏の気持ちなどを歌っているのですが、
涙は出ないんです。
胸は物凄く熱くなるんですよ。わかるよッ!わかるッ!って思って。
そして、元気出るんです。
「そーだよ!それがアタシだよッ!何が悪いッ!」って。
私だけかもしれないけどね。
これもまた不思議だなーと・・・・。
自分にも持っている弱い部分や、激しい情熱、
そんな、理屈では言い表せない人間臭さを表現されると、
涙は出ないんだなーって。
これが、本当のブルースなんじゃないかなーって。
そんな風に脳みそフル回転して感じたわけです。
アメリカ南部のコテコテなブルースじゃないよ。
空気感はヨーロッパだから。
.
ブルースというリアリティーだなーって。
女のリアリティー。
「ブルースは泣かない。」
花村萬月さんが、作品の中でそんな事を言ってたなって思い出しながら。
.
.
.
鈴木亜紀さん、
流さん、
来ていただきました皆さま、
本当にありがとう御座います。
.
心から、
ステキなライブでしたよね!?
.
女として、
一人間として、
心の奥深くまで見抜かれたような、
様々な感情が引き出されたような、
そんな夜だったのではないでしょうか。
.
.
.
.
.
.
.
*今日のおまけ*
.
.
子どもかッ!
.
.